概要
ここでは、パノラマ撮影するのに必要な機材を紹介します。
以下のような疑問にお答えします! ● どんなカメラを買えばよいの? ● 電池は2時間しか持たない?レンズに傷がつく?他に気を付ける点はない? ● 真っ暗な点検口でも、撮影できるの? ● 1人で360度カメラを2台持つ理由は何?
機材
360度パノラマカメラ/THETA:シータ(リコー社 )
360度パノラマ写真を撮影するためのカメラです。電池切れ・破損を考えると、複数台所持することをおすすめします。
パノラマmemo用としては、「THETA-SC2(実売価格4万円前後)」を推奨しています。
注意点 ● レンズが突出しているため傷つきやすく、撮影時以外は付属のカバーを付けてください。破損も多いため、「一定期間で破損する消耗品」と捉え、多めに購入されることをおすすめします。 ● アプリ「パノラマmemoShot」では、SC2以外に、「V」「SC」「S」「Z1」「X」にも対応しています。
三脚
室内撮影に便利/THETA スタンド TD-2(リコー社)
一般的なカメラ用三脚でも、THETAと組み合わせて高さ150cm以上が確保できれば問題ありません。(人の目の高さ)
実売価格1万円程度。
点検口の撮影に便利/
三脚:ウルトラ353ミニ(ベルボン社)+一脚:スリック・セルフィーポッド1350
上記の「ベルボン社スマートライトスタンド」は、超ローアングルでの撮影が出来ない点が課題です。(THETAを床に置くしかない)
この2点セットであれば、一脚を取り外す事で、低い位置(貯水槽下の配管撮影)や天井裏での低いアングルの撮影が可能です。
スマホ・タブレット/iPhone・iPad・iPod touch ※iOS専用
パノラマmemo専用撮影アプリ「パノラマmemoShot」を利用する際に必須です。
このアプリを使うことで、パノラマ写真を用いた建物作成が簡単になり、作業効率も大幅に上がります。
注意点 ● 電波の届かない場所(地下室など)でも、撮影ができます。 ● インターネット通信できない端末でも、Wi-Fiのみで利用できます。
モバイルバッテリー&充電ケーブル(THETAとスマホ両方)
THETA内臓電池では、連続撮影2時間程度が限界です。
終日撮影する場合、スマートフォンの充電にも不安があるため、モバイルバッテリーの所持をおすすめします。
容量10,000mAのバッテリーがあれば、1人の撮影者がTHETA2~3台をローテーションしながら、iPhoneで終日撮影し続けることが可能です。
LEDランタン/EX-136S(ジェントス社)
点検口・免振層・電源が通っていない屋内などを撮影する場合、照明が必要です。
本製品は、「下方向以外は全方位を照らす」ため、暗所撮影に最適です。
手持ちフック付きで、三脚にぶら下げて利用すると、便利です。
その他
iPhone/iPad用首掛けストラップ
左手にシータを、右手にスマホを持って撮影することになり、両手が塞がります。
ドアを開ける際などに、ストラップがあれば「右手のスマホから手を放しても大丈夫」です。
ランタン用の予備電池
ドアストッパー(トイレ撮影等に)
利用シーン別の機材構成
1.最小構成(2時間以内の撮影)
THETA1台
気軽な撮影を行う場合です。THETAについては、予備機をもう1台持参することをおすすめします。 ※スマホ・タブレットもあると便利です。
2.標準構成(撮影業務を半日ほど行う場合)
THETA2台+三脚+スマホ・タブレット
三脚を使うことで劇的に画質が向上します。THETAが2台あることで、電池切れ・故障リスクを回避します。
3.暗所撮影(点検口など)
THETA1台以上+三脚+ランタン+スマホ・タブレット
暗所や点検口の撮影には、三脚・ランタンが必須です。
4.終日撮影
THETA2台以上+三脚+モバイルバッテリー(10,000mA)+スマホ・タブレット
現場調査・竣工記録で、1日で5,000~10,000㎡前後を撮影するような場合です。
手持ちでは体力的にも厳しいです。 THETA-Vは、「カメラ⇒スマホへの画像転送速度」が、SCの倍早いため、効率的な撮影に重要です。